液体膨張チャック

液体膨張原理​

  • 流体静力学の法則によると—「パスカルの法則」:非圧縮の静的流体では、任意の点に外力が加えられて、圧力が上昇してきて、上昇してきた分の圧力は瞬時に各点に伝達する。液膨張チャックは静圧膨張技術を採用し、チャック内の液体を加圧し、加圧機構の作用により液圧媒質が圧力を発生させ、チャックの変形部品は360°円周方向に均一に弾性変形を生じさせて、ワークの位置決め穴/軸の拡張を締め付ける。 ​
  • 液圧膨張チャックはワークの位置決めとトルク伝達を同時に実現でき、非常に高い信頼性と安全性を備えて、柔軟性な生産要求も満足できる。 柔軟な調整方法と快速な装着により、装着時間が短縮され、生産効率と設備の稼働率が大幅に向上し、生産コストが削減されることができます。 液体膨張チャックを使用すると、旋盤の性能を最大限に発揮出来るし、ワークの加工精度も向上させて、製品の一致性を維持することができます。​

液体膨張チャックの特徴​

  • チャック内部は液体媒質が充満する
  • チャック内部の液圧系統は独立で、外界と連通していない
  • チャックは手動チャックが出来るし、旋盤に合わせて自動チャックも出来る
  • チャックの工作面は弾性変形なので、使用寿命が長い
  • チャックは円周360°隙間なしでワークをチャックし、ワークと面で接触する
  • 液圧でチャック力が発生し、安定な圧力で均一に力を受ける
  • ワークがチャックされると、設計圧力は100MPaに到達出来る、チャック力は調整出来る、変形量は小さく、​加工精度が高い​
  • チャックの重複位置決め精度が<0.  002mm,製品の一致性がいい
  • ワークのチャックと装着が簡単に出来る、効率が高い
  • チャックは設備とワーク特質によって設計し、適応性が高い
  • チャック最大膨張量はチャック直径の0.3%
  • チャックの最小直径は8mm,高い精度と剛性は保てる
  • チャックは異径スナップリング、スプラインスナップリングに合わせて多種寸法のワーク加工も出来る
  • 液体膨張チャックはワーク、チャック交換を迅速に出来る

高精度クランプ用液体チャック

チャック方法1 : ワーク内径を外部拡張

【実例】

チャック方法2 : ワーク外径を内部チャック

【実例】

仕様および用途

仕様
対象ワーク径

外形チャック  φ4mm ~φ300mm
  ​内径チャック  φ3mm ~φ300mm​

膨張量、収縮量

直径の0.18%~0.3%

クランプ/アンクランプ

手動方式​

揺れ精度

1um​

重複位置決め精度

2um​

用途 高精度クランプ​
成型加工

マシニングセンタ、ボブ盤、ギアシエバーなど ​

研削加工

円筒研削盤、内面研削盤、歯車研磨盤、​ 平面研削盤、工具研削盤など​

組立

同軸組立​

検査

歯車測定機、偏心検査機、歯車揺れ検査機​

期待効果​

作業効率向上(量産効果)、品質向上(バラつき低減、個人依存性低減)、熟練度低減、低歪クランプ、薄肉ワーク対応

加圧方法

加圧方法1

加圧方法:トルクレンチを使って、加圧ボルトを締め付けるor緩める​

加圧方法2

自動加圧:ドローバー加圧、チャックのピストンバーは旋盤のドローバーに合わせる​

加圧方法3

自動加圧: 旋盤給油加圧ピストンを中にセッティングする​

応用シーン紹介と実物写真​

以下のシーンに適用する
  • 薄肉部品の旋盤加工と研削加工
  • ギア加工(シェーバー、ホブ、シェービング、ミーリング加工等)
  • 内外円研削加工とホーニング加工
  • 設備中のチャック検出(歯形検出、ダイナミックバランス等)
  • 迅速交換システム
名称

液体膨張カップリング(拡張カップリングスリーブとも呼ばれる)​

特徴

ネジを締めたり緩めたりして、拡張スリーブの膨張と収縮を制御する。 ​
内蔵の独立液圧システムにより、拡張スリーブを内側と外側に同時に均等に拡張できます。​
外径は自動的に上昇して位置決める時、内径もシャフトを抱き締め、外穴をしっかりと保持します。​
高精度の位置決めと大トルクの伝達を同時に実現できます。​

特徴
  1. 迅速便利な据付が出来る
  2. 正確な位置決め
  3. 片側縦方向揺れは3pm以内
  4. スリーブ寸法が小さくて縦方向スペース節約が出来る
  5. 分解が簡単
  6. 再利用可能
  7. 部品の表面はチャックとの接触場所に傷等はない
  8. チャックと部品は面接触でチャック力が大きい、内外へチャック力は内外接触面に沿って均一に分布する。

応用シーン紹介

適用設備

旋盤​

チャック方法

自動チャック​

応用シーン

薄肉部品の内穴加工に適用する、チャックとワークは面接触で。 チャック後のワーク変形が少なく、​真円度と同軸性が高く、加工されたF製品の一致性が良好。 このタイプのチャックは高精度研削盤に​も使える。​

適用設備

ホーニング設備

チャック方法

自動チャック​

適用設備

研削機​

チャック方法

手動チャック​

適用設備

外径切削機

チャック方法

手動チャック​

応用シーン

ステップホールのチャック​

適用設備

ギア切削機​​

チャック方法

自動チャック​

応用シーン

カッター製造、研磨とチャック​

適用設備

ギア検出設備​

チャック方法

手動チャック​

適用設備

ダイナミックバランス設備​

チャック方法

手動チャック​

応用シーン

チャックはダイナミックバランスが出来てる​

適用設備

旋盤

チャック方法

手動チャック​

特徴

薄肉部品内穴と端面の旋盤加工に適用する。

適用設備

旋盤​​

チャック方法

自動チャック​

特徴

薄肉部品外径と端面の旋盤加工に適用する。​

適用設備

ホブ機​

チャック方法

自動チャック​

特徴

小モジュールギアのホブ加工に適用する​

適用設備

旋盤

チャック方法

手動チャック​

特徴

ワーク外径を締め付け方法でワーク位置​を決めてチャックする。

応用シーン紹介

適用設備

旋盤​

チャック方法

自動チャック​

応用シーン

薄肉部品の内穴加工に適用する、チャックとワークは面接触で。 チャック後のワーク変形が少なく、​真円度と同軸性が高く、加工されたF製品の一致性が良好。 このタイプのチャックは高精度研削盤に​も使える。​

適用設備

ホーニング設備

チャック方法

自動チャック​

適用設備

研削機​

チャック方法

手動チャック​

適用設備

外径切削機

チャック方法

手動チャック​

応用シーン

ステップホールのチャック​

適用設備

ギア切削機​​

チャック方法

自動チャック​

応用シーン

カッター製造、研磨とチャック​

適用設備

ギア検出設備​

チャック方法

手動チャック​

適用設備

ダイナミックバランス設備​

チャック方法

手動チャック​

応用シーン

チャックはダイナミックバランスが出来てる​

適用設備

旋盤

チャック方法

手動チャック​

特徴

薄肉部品内穴と端面の旋盤加工に適用する。

適用設備

旋盤​​

チャック方法

自動チャック​

特徴

薄肉部品外径と端面の旋盤加工に適用する。​

適用設備

ホブ機​

チャック方法

自動チャック​

特徴

小モジュールギアのホブ加工に適用する​

適用設備

旋盤

チャック方法

手動チャック​

特徴

ワーク外径を締め付け方法でワーク位置​を決めてチャックする。

実物写真​

研削チャック​
ホブチャック​
研削盤チャック​
シェーバチャック
検出用チャック​
旋盤チャック(内穴拡張)​
液体膨張カップリング​
液体膨張チャックで​生産する部品​
旋盤チャック​(外径研磨)

液体チャックのサンプル​